2021/09/25

攻めに転ずるテレビ局

 ■攻めに転ずるテレビ局

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/7/6(土) 8:43ー


 ユーチューブがテレビ局化するという記事がありました。ユーチューブがチャンネル編成化し、動画を増やし、広告を強化する、という3つの策を講じているというのです。2005年のサービス開始から8年。PCベースのメディアがテレビに本腰を入れてきたのです。テレビ業界との競合が激しくなると同時に、連携も強まるでしょう。

 必然ですよね。PCベースでスタートし、ここ5年でスマホやタブレットが普及、そしてこの1~2年はテレビのスマート化がホットになってきた。このメディア変化に対応するものです。また、広告最大の領域であるテレビ広告2兆円にもビジネスの焦点が定まる環境になってきた面もあります。

 それ以上に競争の激化があります。アメリカのテレビ局が作った映像配信サービスhuluや映画配信のNetflix、さらにアップルも力を入れてきます。日本でもテレビ局がサービスに本腰を入れてきました。サービスを束ねるプラットフォームの座が争われています。いち早くそれを確立させるということでしょう。

 TBS、テレビ朝日、フジテレビなどがユーチューブで動画配信を始めました。ここに来てテレビ局は通信との融合に踏み込んでいます。テレビ局にも事情があります。地デジが完成しました。テレビを買い換えさせられました。でも、正直どうよ?キレイにはなったけど、すごくよくなったか?デジタルならではの、便利で面白いサービスが求められているわけです。ネットもスマホも使おう、という方向です。

 競争も激しくなってきました。かつては黄金のビジネスだったので、ネットに手を出すのは戦略から外れていたのですが、広告市場は縮小し、ビジネスをネットやソーシャルメディアに持って行かれる。守りから攻めに転ずる段階になりました。

 テレビ画面は見られ続けるでしょう。でも、テレビ番組をリアルタイムで見ることは減り、マルチスクリーンを同時に使うことは増えます。録画した番組、ネットのコンテンツ、ソーシャルサービスなど、多様化が進む中で、テレビ局のコンテンツがどれだけの位置を占めるか。

 テレビは番組だけでなく、電波もあります。デジタル化したものの、同じように番組を送っているだけで、うまく使えていません。新聞、雑誌、ソーシャルメディアなど、デジタル回線としてもっと色んなことに使えるんです。ビジネスを広げられます。そちらにも力を入れてもらいたいですね。


2021/09/24

知財政策、政府の一体化を

 ■知財政策、政府の一体化を

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/12/7(土) 13:56ー


 本年6月、政府は知的財産政策に関する基本方針を初めて閣議決定しました。知財政策の重要性を高める動きとして評価します。

 今回の決定に当たってのポイントは「連携・一体化」です。

 まず、「ビッグデータ」。

 今回、知財ビジョンはビッグデータをクローズアップしました。公共のデータをどう活用できるようにするか。重要な知財政策です。一方、ビッグデータ対策はIT戦略本部を中心に議論が進められています。知財政策とIT政策の連携、いや、一体化が求められます。 

 政府・自治体が持つデータを公開し、民間が活用し、情報サービスを生んでいく運動「オープンデータ」を推進するには、これらデータの著作権をフリーにすることが求められます。国が保有する公共データには著作権が発生しないよう著作権法を改正する、国がその権利を自ら放棄する、クリエイティブコモンズなど二次利用促進のためのライセンスを採用する、などのアプローチが考えられます。が、これ一つ動かすにも、相当な政治パワーが必要となります。

 昨年設立された「オープンデータ流通推進コンソーシアム」にぼくは理事として参加しています。関係8省庁や自治体のリーダー、企業や研究機関のみなさんにご参加いただき、情報発信や事例開発を進めています。国際ランキング19位を3年で1位にするのがぼくたちの目標。政府としても本気で受け止めてもらいたい。

 「教育情報化」もそうです。

 知財ビジョンでは、教育情報化の推進、特にデジタル教科書に関する制度改正を明記しました。だが、これは児童1人1台の情報端末とクラウド環境による教育を実現することが前提。教育コンテンツ=知財の前に、デジタル環境=ITの問題が待っています。これも知財・IT政策が一体とならなければいけません。

 この教科書制度改正=知財政策も、デジタル教育環境整備=IT政策も、長年の宿題であり、政府が計画に明記したところで、実現にはかなりのハードルが待ち受けます。本気度を求めます。ただ、議論の高まりを受け、実態も動き始めています。

 大阪市、東京都荒川区、佐賀県武雄市のように、2014年から15年にかけて域内の小中学生全員にタブレット端末を持たせるという自治体も現れ、政府目標の2020年1人1台を前倒しできる可能性もほの見えてきました。

 こうした動きを受けて、ぼくが事務局長を務める民間団体「デジタル教科書・教材協議会」も「教育情報化提言 2013」を掲げ、「デジタル教科書法」の策定、先導100自治体と先導100教員の指定・支援など8策を推進しています。

 さて、こうした中長期的な課題と並行して、短期政策を作るため、政府は「クールジャパン推進会議」を開催しました。マンガ、アニメ、ゲームに代表される現代流行文化=ポップカルチャーを核としつつ、ファッション、食、伝統工芸、観光など経済・文化全般にわたるソフトパワーを発揮する。特に海外市場を取り込むことがミッションです。

 このような政策を進めることに対しても、同じ注文があります。タテ割りを打破して「本気でやってくれ」ということです。たとえばクールジャパン政策には内閣、総務、外務、文科、経産、国交、農水、財務といった8つの省庁が関与します。それらが一つの机で前向きに施策を出し 合い、連携が進むようになったのは成果ですが、そうした施策を長く継続しているフランスや韓国の気合いには及びません。

 さらに、クールジャパン対策は今すぐできる短期対策で、知財計画は制度、外交、教育などの中長期政策。省庁のタテ割りをヨコにつなぐことに加え、短期・中長期のヨコ割りをタテに連動させることが大切です。

 個人的な意見として、私はコンテンツやIT の政策を結合して「文化省」を作るのがよいと思っています。韓国は新政権でIT政策や科学技術を統括する「未来創造科学省」を置くことにしました。国民を何で食べさせるかを端的に示しています。日本にもそのような腹づもりが求められます。


2021/09/23

沖縄国際映画祭 2013

 ■沖縄国際映画祭 2013

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/11/16(土) 9:04ー


 初日のレッドカーペットには芸人、監督など550人が歩き、5.3万人の客が押し寄せたといいます。ここのレッドカーペットは、世界一長いんだそうです。8日間に渡るとても長いイベント。スポンサー企業は57社。期間中に9カ国からの74作品が上映され、コンペには20作が参加。観客動員は過去最大の42万人!

 実行委員長である吉本興業の大崎社長は言います。「毎日歌って踊ることを沖縄の産業にしたい」。そう、かなり沖縄色が強い祭になっています。会場の宜野湾市だけでなく、県内の41市町村を巻き込んで、沖縄の魅力を世界に発信しています。当初は本土からやってきた催しという見方もあったようですが、5回を経て、地元の信任を得た模様。今年から映画の鑑賞を全て無料にしました。賑わいも当然ですね。

 

 ただ映画を上映するイベントじゃないんですよね。マーケット機能や展示会場もあり、「ラフピータウン」には50の企業がブースを出しています。ブースも年々、本格的になってきていて、業界人だけでなく、親子連れで賑わうようになっています。

 今年から人材発掘のプロジェクトとして「クリエイターズファクトリー」を開始しました。監督、カメラ、俳優などの新星を見出そうとするもの。最優秀賞に輝いた「おだやかな日常」の杉野希妃プロデューサ+女優は、その次回作の制作を吉本興業が全面サポートすることとしています。

 世界中のコンテンツを日本に集め、発信する。基地問題で揺れる地域の活性化を図る。マーケット機能を創り出したり、人材を育成したりする。これって、国の仕事じゃないですか?

 ビジネスも作っています。サイバーエージェントのオークションアプリ「パシャオク」を使って、レッドカーペットをノンスタイルの2人と歩く権利を売り出したんですと。石田さんには10万円、井上さんには12万円がついたんですと。井上の方が高かったことに若干フにオチない点はあるものの、いい値がついて、ファンの女性が堂々と世界一長いレッドカーペットを歩いた。それを吉本興業は子どもダンス活動に充てるよう宜野湾市に寄付したんですと。

 コンペティション部門の審査委員長、バットマン・フォーエバーのジョエル・シュマッカー監督は、「こんな映画祭は他にない」と言います。映画祭の多くは、賞を与えておしまいの、芸能界の作り物っぽいものだが、沖縄は違うというのです。芸人も監督も業界も観客も、みんなで学芸会のように作り上げているお祭りです。映画もあれば、音楽も演劇も、ニコ動もパチンコもある。

 8日間だけの催しでもありません。同時に沖縄小学生映画祭というのが開かれ、7本の作品が上映されていたのですが、各地の学校を はんにゃやスリムクラブらが訪問してサポートして作ったものだといいます。郷土の魅力CMを作ろうという「JIMOT CMコンペ」というのも開催されました。これは、46都道府県+沖縄県41市町村から募集した1000を超えるアイディアの中から、87のプランを選定し、芸人たちとともに制作をするという企画。地域に密着して、時間と情熱をかけて、作り込んでいるわけです。

 発展を続けています。また来年。


2021/09/22

企業はネット炎上にどこまで責任が?

 ■企業はネット炎上にどこまで責任が?

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2014/2/1(土) 8:30ー


 昨夏は飲食店の炎上まつりでした。コンビニのバイトがアイスクリーム用冷蔵庫に入った写真をフェイスブックに投稿し、炎上。店は休業。ステーキチェーンのバイトが冷蔵庫に入った写真をツイート、炎上。店は閉鎖、損倍請求を検討。

 女の子だって負けてません。ピザ店の冷蔵庫に入った写真をブログに投稿、炎上。店は休業、食材廃棄、清掃・消毒。よく冷蔵庫に入った夏でした。猛暑でした。

 客が起こす事例も。金沢の餃子店で、客が全裸でカウンター席に座って写真撮影。店舗は営業停止、損害賠償を請求。客側は合意の上の行為と言っていたらしいが、警察は威力業務妨害と公然わいせつの疑いで2名を逮捕。民事だけでなく、刑事事件に発展しました。 炎上大国の日本。個人発信量が世界一多く、だからバルス祭りも起こる国。ビジネスや文化を産む副作用として、炎上は避けがたいのかもしれません。でも、対応策を講じなければ大変です。

 それにしても、こういう問題に企業責任はどこまであるんでしょうか。従業員がしでかしたことで、閉店に追い込まれる。損害賠償はどう考えればいいのか。いや、お客様が引き起こすケースもある。損害賠償と刑事の相場は。そのとき、企業責任は。

 チェーン展開している大企業ならまだ「リスク」として計算できるかもしれません。でも先日、バイトが洗浄機に入った写真がもとで、あるそば屋が破産に追い込まれましたが、経営の元さえ絶たれるような事態はリスクとして高すぎます。

 バイトが冷蔵庫や洗浄機に入ったことで閉店となるのも、私の感覚では行きすぎに映ります。しかし問題は、企業側の心持ちというより、消費者というか、ネット民というか、それらを含むぜんたいの空気感。安心と安全のためにはそこまで誠意を示さないとお許しをいただけないのではないかと、あっち側にもこっち側にも思わせる空気感。

 土下座を強要する半沢直樹社会。

 10月には札幌の衣料チェーンで店員に土下座をさせ投稿した女性客が逮捕され、大津で教師に土下座させた母親が逮捕されました。土下座を求める空気にも限界があり、だけど、それがどういう塩梅に落ち着くのか、落ち着かないのか、見通せません。

 一方、バイトや従業員は、つぶやき一つで、クビになるだけならまだしも、損害賠償を求められる可能性もあります。それも、この夏の事例では、2000万円だとか5000万円だとか、そんな数字が飛び交ってます。億ツイートなんてのも登場するでしょう。それはそれで行きすぎと思いません?

 会社の、あるいは従業員の責任限界について、あるいはコストの相場について、民事の事例や判例を待つ必要もありましょう。同時に、何らかのガイドラインを作成する必要もあるかもしれません。

 欧州では「忘れられる権利」が議論されています。ネット上のプライバシー保護を巡る新しい考え方です。日本でもこうした議論を始める時期です。一方、このまま放火や炎上が続き、応仁の乱の都みたいに焼け野原が広がるとなれば、プライバシー侵害罪や、いっそ「炎上罪」の必要性だって台頭しかねません。

 リテラシー教育が大切です。でも、ケータイからスマホへ、ツイッターからLINEへ、という具合に、ツールもメディアも年々変わっていきます。そんな状況で大人が知恵をしぼってもダメで、若いユーザが自分たちでリアリティーのある防衛策や解決策を体得していくしかないんだろうと思います。

 企業や役所のソーシャル利用ガイドラインにいくつか目を通しましたが、「間違いを正す」とか「他者に敬意を」なんてことが書いてある。リアリティーがありませんよね。

「炎上一発、クビ一生」

「炎上一発、一億円」

「炎上一発、即逮捕」

みたいなことを掲げたほうがいいのかもしれません。スキな方法じゃないけど。鎮静剤として。 

 企業にとって、炎上には、防火と消火です。防火のためにリテラシー教育。消火のためには素早いアクション。いずれもぼくらニューメディアリスク協会で対策を練っております。ご質問はぜひこちら事務局まで。

 http://newmediarisk.org/


2021/09/21

知財戦略:基盤整備と海外展開

 ■知財戦略:基盤整備と海外展開

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/3/23(土) 9:41ー


 知財本部のコンテンツ政策論議。2013年の知財計画をどうするか。

 本年の初会合で、デジタル化・ネットワーク化(基盤整備)とソフトパワー(海外展開)の2本柱で進めることが了承されました。

1 デジタル化・ネットワーク化

 デジタル化、ネットワーク化が本格化して20年。新しいビジネスチャンスが広がっています。

 特にこの10年間で、コンテンツが注目を集め、著作権法を改正してデジタル化に対応するなどの政策が採られてきました。しかし、コンテンツの利用や情報の生産は爆発的に増大する一方、コンテンツ産業は拡大するどころか縮小傾向にあります。さらに、この数年、マルチスクリーン、クラウドネットワーク、ソーシャルサービスといったメディアの刷新が起こっていて、デジタルやネットワークは新しい段階に入りました。

 その中で、日本のコンテンツ産業はプラットフォームのグローバル競争にも勝利できていません。教育、行政といった分野でのコンテンツの生産と利用も遅れています。

 世界的なデジタル化・ネットワーク化に対応して新しい産業と文化の発展を続けるためには、権利者と利用者の利害対立、ハードとソフトの対立といった構造を超えた、総合的な制度設計や新分野の創造が必要になっています。

 コンテンツを日本の経済と文化の原動力として推進するための戦略を実行すること。その政策のプライオリティを高めていくことが重要です。

2 ソフトパワー

 日本の現代文化は、クールジャパンとして世界の共感を得ています。その共感は、マンガ、アニメ、ゲームといったコンテンツにとどまらず、ファッション、食、伝統工芸、観光などに広がっています。さらに、工業デザイン、サービス水準、家族経営、生活様式、といった経済・文化全般に注目が集まっています。

 こうしたソフトパワーを経済成長につなげるために、海外市場を取り込むことが政府のミッションです。手法としては、メディアやイベントでの情報発信を強化するというアウトバウンドが第一。さらに、人も技術も取り込んで、日本を本場に、産業文化の増殖炉にするというインバウンドがもう一つ。

 コンテンツやファッションなどの競争力ある産業分野を横断する施策に政府も民間も力を入れるようになりましたが、本格的な成果が上がるのはこれから。成果を見せることが大事です。

 重要なのは、クールジャパンの力をきちんと認識することです。

 力には2つあると考えます。一つは「総合力」。文化の力、コンテンツやデザインを産み出す力と、技術の力、高品質な製品やサービスを作るものづくりの力、この文化力と技術力の双方を持ち合わせる総合力が、古来から培ってきた日本の強み。

 もう一つは、国民の、庶民の、みんなの力。「みんな力」。日本のポップカルチャーは限られた天才というより、みんなが庶民文化として育んできたものであり、いわばソーシャル力。ネットワークでみんながつながる時代は大いなるチャンスです。

 しかし問題は、その力を日本人が認識していないことです。

 Adobeの国際調査によれば、世界で最もクリエイティブな国は日本だという評価が圧倒的第一位だったのに対して、日本人だけが日本のことをクリエイティブだと思っていないという結果でした。そもそもクールジャパンという言葉も海外から入ってきたものです。日本が自らを評価したものではありません。

 自らの力や持ち物を点検し、評価しつつ、外に出て行くことが重要です。


2021/09/20

「みんな」の時代の「ひとり」を生むには

 ■「みんな」の時代の「ひとり」を生むには

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/12/21(土) 9:05ー


 みんなの時代が来ました。

 2006年末、TIME誌はパーソン・オブ・ザ・イヤーを「You」とし、表紙にPCと鏡を掲載しました。鏡に映る読者一人ひとりがデジタルの力で威力を発揮する、だれもが主役になる時代。当時それはWeb2.0などと呼ばれました。

 その後、ソーシャルメディアが爆発的に普及しました。みんながつながって、みんなの声が社会に直接の影響を及ぼすようになりました。米大統領選を左右し、アラブの春をもたらし、ロンドン、NYCなど各都市の暴動を演出しました。

 日本はその「みんな力」「ソーシャル力」の高さを示してもいます。バルス祭りでツイート世界記録を達成して世界を驚かせました。初音ミクという、みんなが作ったり描いたり、演奏してみたり踊ってみたりしながらソーシャルメディア上で育てたスターがロンドン五輪の開幕式を飾る国際アンケートの1位を獲ったりします。シスコが今年2月に発表した調査結果では、日本のモバイルユーザが発信するデータ量は世界平均の5倍で断トツ1位だそうです。

 みんなの時代は、日本のチャンス、かもしれません。その力を維持し、発展させるべきです。 社会全体の底上げ、を図るべきです。

 一方、テレビが面白くなくなった、といいます。いろんな事情があるでしょう。でも、個がフルスイングする環境でなくなってきたことが大きな原因でしょう。

 先日、日テレの土屋敏男さんが、コンテンツに必要なのは「個の狂気」だと断じていました。コンテンツの魅力が欠けてきたのは、個が、狂気が、薄まっているせいもあるかもしれません。みんな、の中に、個が埋没しているのかもしれません。

 みんなの力では、できない。「ひとり」のもつパワーだけが突破できる、未知の空間。クリエイターは、その魅力に引き寄せられて、創る。

 みんなの底上げは、教育の領域です。でもウルトラな「ひとり」を生むにはどうすればいいんでしょう。ウルトラな「ひとり」がフルスイングできるようにするにはどうすればいいんでしょう。対策はあり得るんでしょうか。

 政府が唱えるように、高度コンテンツ人財を生むために、高等教育を整備する、コンテンツの制作を教える機関を充実することで、個の狂気が充満するか。そうは思えません。作れる「ひとり」は増えるでしょうけど、爆発する「ひとり」は別ルートから生まれそうです。

 ではどうする。わかりません。わかりませんが、新しい表現のジャンルを創り出してしまうほどの「ひとり」が生まれてくるのは、何らかの環境や土壌、何らかの環境の条件があるのではないかという気がします。

 近代絵画での印象派の出現。ファッション界でのココ・シャネル。映画でのゴダール。ポップミュージックでのビートルズやセックスピストルズ。マンガでの手塚治虫、つげ義春、大友克洋。ゲームでの宮本茂。

 そのジャンルの本場で、それまでに出来上がり膠着した表現様式を、ぺろんとひっくり返して新ジャンルを生み出す、つまりパンクですが、そういう「ひとりひとり」が生まれてくる条件ってのが、ありはしまいか。

 ソーシャルメディア時代のパンク、それはまずフェイスブックやツイッターやLINEを生み出したメディアイノベーターたちが当てはまるわけですが、その上での新しい表現を打ち立てる「ひとり」ってのはどういう人が、どこから生まれてくるんですかね。

 「みんな」の時代の「ひとり」を生む算段、それをこれから考えてみたいと思います。


2021/09/19

デジタル教科書、1人1年1万円

 ■デジタル教科書、1人1年1万円

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/12/28(土) 8:27ー


 2010年、デジタル教科書教材協議会(DiTT)を設立した当時、「2015年には一人一台の情報端末とデジタル教科書」を標榜するぼくたちには、絵空事という批判がありました。その後政府が決定した目標も、2020年。5年前倒しを叫ぶぼくたちには、ムチャだというお叱りがありました。

 デジタル教科書を正規教科書にすべく法改正せよという提言を発したときには、身が危ないぞという声も聞こえました。重い発言力をもつかたが「デジタル教育は日本を滅ぼす」という本を書いたり、その後文科大臣になられるかたが「デジタル教科書はいらない」という書を出されたりしました。

 それがこの1年で、転換しました。

 大阪市橋下市長が2015年度に域内の小中学校で一人一台を実現すると宣言。次いで東京都荒川区の西川区長が2015年内に実施する、と若干の前倒し。さらに佐賀県武雄市の樋渡市長が2014年度の実施を宣言しました。

 首長が宣言するというのは、予算措置のめどがつき、地方議会が合意することを意味します。とても大きなことです。しかも、東京・ 大阪と地方都市とが揃いましたので、全国の都市が「ウチはできない」とは言えなくなりました。弾みがつくことを期待します。

 政府では、「知財計画2012」で制度改正を「検討する」と明記されたことが嚆矢となり、IT戦略本部、産業競争力会議などでも一人一台が論議されました。「知財計画2013」では、検討のうえ「必要な措置を講ずる」、つまり法改正を含む実効策に移すという踏み込んだ表現がなされました。

 与党も議員連盟が「教育のICT化に関する決議」として、一人一台タブレットPCの導入等5項目を提言しましたが、この決議作成にはぼくらも協力しました。ゲリラが正規軍になった模様です。

 ぼくらとしては、「デジタル教科書法案概要」を準備したり、先導100地域・100教員を募ったりして、運動を強化しているところです。

 ただ、最大の課題が横たわっています。コストです。教育の情報化にはおカネがかかる。それがいくらで、誰がどう負担するのか。そこはまだこれからなのです。

 これまでも教育情報化にはさまざまな批判や不安が寄せられてきました。学力向上の効果不明、デジタルは紙のよさに勝てない、わかりやすさは思考力と無関係、画一的になる、読まなくなる、目が悪くなる、先生が使えない、教育を産業にすべきでない、といったものです。

 こうした点については、議論を繰り返し、理解も広がってきたと考えています。むしろこのような議論に止まっているのは日本だけで、海外は既に、いつまでにどうする、という実践論に移っています。

 

 さて、そこで近ごろ日本でも、「要するに、いくら?」という問いが増えてきました。一人一台を想定すると、一人いくらなの?という、ごく基本ながら、企業の思惑もあり、なかなか議論のテーブルに乗らなかった話です。

 与党議連の席上でも「メーカは7万円というが、あり得ない」「タイは80ドルだぞ」「せいぜい1万円じゃないか」という、日本メーカが聞くと卒倒しそうな議論がたたかわされるようになりました。

 そこで出された提案が「1人1年1万円」構想。どうでしょう。wifiタブレット+アプリ+サポートのセットを年1万円でレンタルないしリースする。1台1万円で売り切るのと違って、3年レンタルとか5年リースとかなら設計できるのでは。中古品を融通するのだって考えられますよね。

 それで調達できるなら、ウチも一人一台を整備できるんだが、というある市長の申し出があったのです。このサービスモデルがいくつかあれば、いくつもの自治体が乗ってきて、地方の予算措置が進み、面的な整備が広がるのではないか。

 そこでDiTTでは、自治体向け「1人1年1万円」サービスメニューを募っています。既に通信会社等から複数の提案があり、自治体に紹介しています。さらなる魅力的な提案を待っているところです。こうした取組で普及が加速することを期待しています。


2021/09/18

世界最大、ワークショップコレクション

 ■世界最大、ワークショップコレクション

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/11/2(土) 8:31ー

 ワークショップコレクション9。

 


 3月9日、10日の2日間、100以上のものコンテンツ創作やものづくりや実験が体験できるワークショップが慶應義塾大学日吉キャンパスで集結して開催されました。

 2日間の参加者数、10万人。

 9年前の第一回は500人からスタートし、毎年、倍々に成長し、10万人到達です。

 世界最大規模の子ども創作イベントです。

 4階建ての校舎2棟と中庭を占有し、教室ごとにさまざまなワークショップや体験コーナーが展開されました。

 今年で9年目。日吉での開催も4回目。混雑するのは来場者もよく知っていて、事前にホームページなどで内容を調べて目当ての会場に向かっていく人も多数。テーマパークのように待ち行列をこなす親子も見受けられました。

 ワークショップはみな「創作」系。作ってみよう、表してみよう。ねんど細工、毛玉工作、空間演出、音楽づくり、芝居で自分表現。

 デジタル系の活動も豊富です。CGアニメ作り、ゲーム作り、ロボット作り。いろいろあります。面白いのは、グリー株式会社(みんなで学ぼう!遊ぼう!インターネット)と株式会社ディー・エヌ・エー(目指せ、かいとうキッズ!)が仲良く同室でブースを出していること。訴訟を起こすほど火花散らすライバルですが、ここは次世代のユーザたちにクリエイティブな場を提供しています。

 ぼくが事務局長を務める一般社団法人ソーシャルゲーム協会も「子ども海賊隊~キーワードを探し、ネット通信で親分を救え!」で初参加。ソーシャルゲームが子どもの未来を開拓する、という姿勢をここで初めてお見せしました。

 

 ワークショップ全てを紹介したいところですが、ひとまず、スペシャル枠で提供してもらったものを挙げておきます。

 


■よしもとキッズ CANVAS×吉本興業 PaPaPark

「有名パパ芸人といっしょに「でんとうを感じる」ワークショップを体験しよう!」

 われらがCANVASと吉本興業「PaPaPark!」が展開する「おもしろかし子」プロジェクトのプロデュースによるスペシャルワークショップです。

 人気パパ芸人といっしょにこどもたちが日本の「でんとう」を感じる3種のワークショップツアーに出かけます。

 茶道の「遠州流」、かまぼこの「鈴廣」、伝統を次世代につなぐ「和える」の3ワークショップをめぐります。

■tap*rapへんしん コマドリアニメーション  季里

「大人気のデジタルえほんアプリにちなんだアニメーションをつくろう!」

 こちらもわれらがデジタルえほん社とDNPの企画。

 2012年度グッドデザイン賞&キッズデザイン賞ダブル受賞、デジタルえほん「tap*rapへんしん」を楽しむアニメ制作ワークショップです。

■アニメーション映画 美術監督 山本二三

「巨匠といっしょにチャレンジ!あなたはどんな雲をえがく?」

 「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「時をかける少女」等の美術監督として背景画を手がけた山本二三さんによるワークショップです。

 う~ん、ぜいたく。 保護者がキンチョーしてます。

■えほん作家 きむらゆういち

「あなたのステキなアイデアで「しかけえほん」をつくろう!」

 「あらしのよるに」「あかちゃんのあそびえほん」など500冊以上の有名絵本を生み出した、絵本作家きむらゆういちさんによるワークショップです。

 う~ん、ぜいたく。 ぼくが受けたいよ。

 さて、このワークショップコレクション、ぼくらが11年前に創設したNPO「CANVAS」がKMDとの共催で開いているものなのですが、そのCANVASはこのたび、Googleとともに「プログラミング学習」を本格展開することとなりました。

 10月29日、Googleのエリック・シュミット会長が来日し、共同会見したところです。この件はこれからのデジタル教育に強烈なインパクトをもたらすと考えていますんで、また改めて報告します。

 ひとまず、あちこちで報じられた記事を並べておきますね。

 

Google、10代向けに「ゼロからプログラミング」ワークショップ Raspberry Piで初歩学ぶ

 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/29/news105.html

Google、日本の小中高校生に「Raspberry Pi」でプログラミング実習を開始

 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20131029_621377.html

Googleが日本のIT教育支援、5000台のRaspberry Piを提供へ、Schmidt会長も“授業”

 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131029/514542/

グーグルが学校でIT育成授業

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131029/k10015650771000.html

Raspberry Piを活用--グーグルなど、子ども向けプログラミング講座開始

 http://japan.cnet.com/news/service/35039138/

グーグル:日本でコンピューター科学教育を支援 シュミット会長

 http://mainichi.jp/feature/news/20131029mog00m040016000c.html

名刺サイズのPCでプログラミング学習、GoogleとCANVASが共同企画を発表

 http://resemom.jp/article/2013/10/29/15781.html

Raspberry Piを活用--グーグルなど、子ども向けプログラミング講座開始

 http://www.asahi.com/tech_science/cnet/CNT201310290044.html

プロセスと結果、Googleシュミット会長が重んじるのは? 日本の高校生と対話

 


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/29/news108.html


2021/09/17

デジタル教科書にサンセイのハンタイなのだ

 ■デジタル教科書にサンセイのハンタイなのだ

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2014/1/11(土) 8:30ー


 デジタル教科書を推進する運動を始めて3年半。ここにきて改めて反対論を目にするようになりました。恐らく、推進モードが加速し、現実に広がりつつある現状に、それまであまり感心のなかった層も議論に参加し始めたということかと思います。

  ただ、議論はずいぶん錯綜しています。ぼくの現状認識は以下のとおりです。

1) 韓国シンガポール始め各国が今年から来年に一人一台環境を整えるのに対し日本は7人に1台が現状。政府目標は2020年。ぼくらが急げと言ってるのはここで、「教材」もそれにつれて拡充していく。

2) 「教科書」はまだ開発・実証段階だが、本格導入するにはデジタルを正規版扱いするよう3法の改正が必要で、もう少し時間がかかる。

3) 情報化の実証は各国で進んでおり、日本では文科省・総務省、海外事例はApple、マイクロソフトらの報告をチェックすればよい。

4) ただし紙・鉛筆をデジタルに置き換えよというものではなく、紙・鉛筆+デジタル。紙がよい効果のある学習はそれを続ければよく、デジタルが威力を発揮する学習はデジタルで。しかし反デジタルの方々は対立項に持ち込もうとする。

5) 従来、実証の成果を待って進めるというのが国(というか財務省)のスタンスだったが、実証を「進めつつ」推進という政策転換が昨年行われた。実証と推進の同時並行。これはアナログの教育が今も実証と推進を同時並行しているのと同じ。

6) 実証は必要だが、実証の成果を「待って」いたら100年たっても導入はできない。社会全般も、子どもの暮らしも、海外の教育もみなITを利用する中で、導入に反対するかたには「導入しないメリット」を実証する責任が生じていると思う。

 これに対し、反対派との議論になるのですが、根本的な情勢認識の違いがあり、うまくかみ合いません。

  反対派は、デジタル教育の進展に社会的なコンセンサスがなく、だから社会の了解を得るために賛成派は実証や検証をする義務があると考えているのですが、 (賛成派全体ではなく)ぼくは、国際社会や日本政府・自治体はもうコンセンサスに基づいて決定を下しており、逆に反対派が実証や検証で不当性を示さないと いけなくなっていると考えているのです。

 デジタル教育推進はぼくらの横暴という声がありますが、政府決定にまで至っているのは、世界の先生、研究者、保護者、企業、官僚、政治家らの努力が積み上がったものだと考えます。ぼくはハネ上がりのスピーカに過ぎません。

  各国が推進し日本も政府決定した中で、このままでは実証+実現に向かいます。だから反対派は、その理由をデータで科学的に実証して止めるべき状況なのです。が、その努力はみられません。かつての子どもケータイ禁止論にあったように出会い系など警察の実害データが示したような実証がいるのではないでしょうか。

 反対論でも、田原総一朗さんの「画一的になる」という意見、田中真紀子さんの「読まなくなる」という意見には明確に反論しました。誤認ですので。でも多くの反対派による「懸念」には反論してきませんでした。それはただの「不安」だから。不安は反証しても解消しません。

 デジタル教育を向上させる研究は必要です。紙と鉛筆のアナログ授業を向上させる研究が今なお世界中で行われているように、デジタルの研究もあと100年以上必要でしょう。

 でも、デジタルを導入するかどうかの判断は別。それは「政治決断」の問題。まずは徐々に使わせて、時間をかけて改善していく、それでよいのではないでしょうか。


2021/09/16

チャントリのような組織を作りたい

 ■チャントリのような組織を作りたい

ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/3/9(土) 8:25ー


「女子高生に“尊敬するひと”って聞いたら、櫻井翔くんと答えられて困ったよ」と同僚が話していました。翔くんの父親はぼくの役人時代の先輩で、同じ官舎の上に住んでいました。幼稚園のころ、いつも礼儀正しく挨拶する彼に、もうすぐ小学校だねと話しかけたら、「慶應に行くんです」と答えたので、さすが幼稚舎、しっかり選んでるなと思った記憶があります。まさかうんと後になってぼくも慶應の門をくぐるとは思いませんでした。翔くん尊敬してていいじゃないですか。

「男子高生に聞くと、AKBのメンバーを挙げたりするよ」。なるほど、昔タイプの尊敬するひと像が失われて、アイドルを尊敬するひとリストのトップに上げてしまう彼らの視野の狭さに困惑しているのですね。それが彼らの評価軸なのでしょうが、確かに危ういことかもしれない。彼らの問題というより、尊敬するひと像を提供できていない大人社会の問題です。現在の総理大臣から何代も遡って、尊敬するひとリストにランクインしそうな方がいるでしょうか。

 

 で、ぼくはどうだろう。う~ん、為政者にはいないなあ。役人のころの上司や、2001年に亡くなった大川功セガ会長や、MITニコラス・ネグロポンテ教授や・・・と巡らせていたら、思い出しました。週刊アスキーの創刊ゼロ号で「憧れるのはチャンバラトリオ」というぼくのインタビューが掲載されていたことを。

  チャンバラトリオ。吉本興業の芸人です。今はもうメンバーの形が変わっていますが、ぼくが指す全盛期のチャントリは、カシラ:故・南方英二、リーダー:山根伸介、結城哲也、伊吹太郎の4名。4人でトリオというところからもうひざカックンのカッコよさ。カシラとリーダーがいるガバナンス不明もステキ。

 ぼくが憧れたのは「実力ある自在性」です。まず、伝統と破壊。チャントリは、彼らの出身母体である東映時代劇の「型」が定まったチャンバラが基本の芸。舞台での立ち回りだけで拍手がわく力量を持っています。それをグダグダのコントで一気にバラす。伝統芸を壊して自由形で表現する。つまり、正統パンクです。

 同時に、構成やセリフのしっかりした「芝居」を「即興」のボケやツッコミで崩しても行きます。険しい表情と所作で時代劇を展開しているところに、急にカシラがカン高い叫び声をあげ、しゃーないしゃーないとみんなで芝居を降りてハリセンを始める、毎度お約束のパターンも、故・桂枝雀師匠の「緊張と緩和」をチャントリにしかできない落差で崩すというモデル。

 4人のキャラがどっしりとそびえているのは当然なれど、それぞれがボケ+ツッコミを併せ持つ実力。そして個々人の力量があるため、それぞれピンでも舞台を回せるうえ、各モジュールが自在にユニットを組める点。4人で殺陣をすることもあれば、ABC、ABD、ACD、BCDの組み合わせでトリオのコントも、AB/AC/AD/BC/BD/CDで漫才を行うこともできる。自在です。バンドでもビジネスでも、こういうユニットが組めれば最高でしょう。作ってみたいなぁ、そんな組織。

 北野武「ソナチネ」はその真骨頂を世界に伝えました。カシラが演じる無言の殺し屋は、アジアの男のカッコよさを表しました。もっとスゴいのがビートたけし「みんな~やってるか!」。チャントリの面々をこの上なくうまく使っています。でも残念ながら、チャントリのすごさは、正当に評価されてはいません。

 クールジャパンは、自らが気づかなかった日本の価値を海外に評価されたものです。ぼくらの周りには、まだ自己評価の低い宝物がたくさんあるはず。自分がスキだと思うものにはうんと光を当てて、尊敬する!と言い切りたい。自分なりの評価軸を持ちたいと思います。


リアリズムの田中角栄

 ■リアリズムの田中角栄 ーYahoo!個人「今日はこのへんにしといたる」2013/9/7(土) 11:30ー  早野透著「田中角栄」を読んで、改めて田中政治って何だったのかなと考えています。  毀誉褒貶のチャンピオン。金権政治、官僚操縦、数々の議員立法を通した政策マン。評価はさ...